エン*ゲキ第4弾『絶唱サロメ』で池田純矢が目指すのは「音楽と演劇の新しい融合」
ミュージカルでも音楽劇でもない新しい“ライブエンターテインメント”をお届けします!
遊園地に行くような感覚で来てください!
俳優・池田純矢が自ら脚本・演出を手掛ける、2015年に立ち上げた「エン*ゲキ」シリーズ。
第4弾となる『絶唱サロメ』が、2019年10月に東京と大阪で上演が決定。
カンテレ本社で行われた会見に行って来ました。
Q.今回の舞台「絶唱サロメ」はいったいどんな舞台なんでしょうか?
池田:1893年にオスカー・ワイルドが発表した『サロメ』が題材となっています。『サロメ』は発表されてから、残虐さであったり、不道徳な内容と言われたりで、しばらくは上演が禁止されていたんです。でも、やはり戯曲そのものに力がある。残酷描写の中にある妖艶さや耽美さ、その美しさは現代の我々にも通じるものがあるなと思いました。
池田:どんな世代が見ても楽しめるように『エン*ゲキ』シリーズはそういう心持ちで、高尚なものではなくもっと簡単な、友達とカラオケやボーリング、遊園地に行くような感覚で来てもらいたいなと思うところから始めた企画ですので、『サロメ』という重々しい作品をエンターテインメントにしてやろうじゃないかと。あと、もうひとつ、今回は音楽がテーマになっています。ミュージカルでもなく、音楽劇でもなく、新しい形の音楽と演劇の融合ができればいいなと。“ライブエンターテインメント”と名付けさせていただきましたが、少なくとも僕はまだ見たことがない舞台。この融合が、お客さんにどう届くのかが非常に楽しみです。
Q:主演に迎えるのはロックバンド「SOPHIA」「MICHAEL」のボーカルで、役者としても存在感を放つ松岡充。なぜ、松岡さんだったんですか?
池田:松岡さんとの出会いは運命的だった「僕の中で、ドカンと一発雷が落ちたような衝撃がありました。松岡さんの歌声に、歌詞や言葉が形になって目の前に現れるような、そんな印象を受けたんです。これをそのまま演劇にしたらおもしろいなと。妖艶な魅力のある『サロメ』という作品と、それまで別で考えていた演劇と音楽の融合、これが松岡充というファクターを通すことで一つになったんです」。
とはいえ、「僕は今26歳という若造なので、松岡さんに軽々しく『出てください』なんて言えないじゃないですか。だから、自分にできる限りの誠意を見せようと、ご本人に伝える前に『絶唱サロメ』の脚本を先に作ったんです」。さらに「この本を読んでください。この作品は松岡充でしか作れないから、もし断ったら、もう世に出ることはないですから」というラブコールを送りました。
Q:脚本家・演出家:俳優として考える見どころは?
池田:脚本家としては、後半にカタルシスがやって来ることを大切にしています。どんどん風呂敷を広げて、そんなところが伏線だったのか!と思わせるぐらい、最後に一気に回収し、ストンと落ちる。それがエンタメならではの気持ち良さじゃないかと思っています。
演出家としては、やっぱりライブエンターテインメントをどう表現するか?です。自分でもまだ悩んでいます(笑)。でも、ライブやコンサートに行ったら声を出して発散するので、そういうふうに楽しんでもらえるような演劇にしたいと思っています。
俳優としては、ドラマや映画、舞台、アニメの声優など、いろいろさせてもらっているので、俳優陣とのつながりがちょっと広い分、いろんなところから客演をお願いすることができます。今回で言えば、アーティストの松岡さんをはじめ、芋洗坂係長さん、ミュージカル界からシルビア・グラブさん、声優の吉田仁美さんなど、いろんなところから集まっていただきました。
Q:舞台への意気込みは?
ジュノンボーイ準グランプリを取る14歳まで大阪で育ち、小さい頃から吉本新喜劇を観て育ってきたので地元への思いも強いです。「大阪は自分のルーツですし、誇りを持っています。関西の人ってめちゃくちゃ笑うじゃないですか。そういう文化はすごく好きです」舞台上でも「大阪公演は、東京とは全然反応が違ので。それは演劇の魅力でもあって、お客様が変われば作品も変わるし、同じものは二度とない。大阪では、どの地方でやったものよりも、間違いなく作品の質が変わるぞという覚悟をもって臨みます。
Q:最後にメッセージをお願いします。
池田:外国人の方が観光のついでに来ても、マンネリ化しているカップルのデートでも、お父ちゃんが子どもを連れて来てもいいので、あまり構えず来てください。敷居はすごく低いので(笑)。ひょいとまたいで来ていただけると、上演後『楽しかったね~』と劇場を後にしていただける作品になっています。まずは劇場に足を運んで、演劇体験をしてください!
ありがとうございました。
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【公演名】『絶唱サロメ』
【原案】オスカー・ワイルド 【作・演出】池田純矢 【音楽】和田俊輔
【出演】松岡充、豊原江理佳、 納谷健 、小浦一優(芋洗坂係長)、 吉田仁美、 池田純矢、
鈴木勝吾、シルビア・グラブ ほか
公式サイト www.enxgeki.com
公式ツイッター https://twitter.com/enxgeki
製作 バール サンライズプロモーション大阪 関西テレビ放送
チケット発売日 7月13日(土)より一般発売開始
【公演情報】
◆東京・紀伊國屋ホール 2019年10月5日(土)~13日(日)
◆大阪・サンケイホールブリーゼ 2019年10月26日(土)・10月27日(日)