映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』
主演の松重豊が来阪!
映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』の舞台挨拶が
大阪市内で行われ、主演の松重豊が登壇。
作家・ヒキタクニオの実体験を綴った本作は、今まで日本映画では取り上げられることのなかった妊活をテーマにした意欲作であると同時に、困難が立ちはだかっても明るく前向きに乗り越えていくヒキタ夫婦の姿を、ユーモアを交えて描き出すエンターテイメント作品。
大歓声で迎えられた松重。司会者より、大阪はいかがですかと聞かれると「東京・名古屋と回らせていただいておりますが、大阪にきて宣伝の分量の多さにちょっと眩暈がしたんですが…(笑)。大阪のアナウンサーさんとかレポーターさんは、話術がうまいので、楽しい取材になりました。さすが話芸の土地柄だなと思いました。大阪を楽しんでいます」と挨拶。
大阪での、はじめての上映会になりますが?との問いに、松重は、「題名からもわかるように、任侠ものではなく、妊活ものでして、『妊活』という言葉もポピュラーになってきたが、10年前は、男にはまだよくわからないぞ?という世界でしたし、このなかにも『人工授精』と『体外受精』の違いをきちんと説明できる方がいないので?」と観客に呼びかけた。さらに、『男性不妊』というデリケートな問題を扱った本作は、年の差のある夫婦の男性側主人公が、自分の精子の運動率が下がっているデータを見せられて愕然し、本作のキーワードとして『ダメ金玉』という言葉が出てきますが、全然セクハラではないですよ。皆さんも明日からダメな亭主に、『ダメ金玉』と言ってください!と笑いを誘った。「妊活治療で産婦人科を受診しに行くシーンなんかは女性ばかりの場所に居て、当人からしたら居た堪れないシーンですが笑ってほしい」と呼びかけ、こういう問題を笑いにして、社会のなかで包んでいく世の中になれば良くなるのでは?と問いかけ、深刻な問題を笑って欲しい!と熱く語りました。
共演の北川景子に対して「役では16歳下ですが、実年齢ではふた回りも下で卒倒しそうになりました」と夫婦役として成立しないのでは?と恐れていたのですが、北川さんの『そんなに違いましたっけ?』という言葉に勇気づけられてたことや、そういうことを気にしてない人柄や、撮影の合間での夫婦の呼吸に助けられて乗り切りました」。「この歳で年下の女房を持つ役を演じ、そして北川さんに尻に敷かれる亭主を演じて気持ちよかった」と罵倒してくる北川に思わぬ快感が得られたと告白。
最後に、松重は「夫婦の妊活の映画ですが、伊東四朗さん演じる厳格な親の世代、濱田岳さん演じる同僚といった夫婦を見つめる眼差しの存在も共感してもらえるはず」とあらゆる世代の人にも楽しんでもらえるとPRし、舞台挨拶を終えた。
【STORY】
ヒキタクニオ、49 歳。職業は人気作家。サウナとビールが大好きで、ジム通いのおかげでいたって健康体。一回り以上年が離れた妻・サチと仲良く暮らしている。年の差婚のふたりは、子どもは作らず、気ままに楽しい夫婦生活をおくるつもりでいたが、ある日の妻の一言ですべてが変わった。「ヒキタさんの子どもに会いたい」
サチの熱意に引っ張られる形で、妊活へと足を踏み出すことになったヒキタ。だが、彼は知らなかった。まだまだ若くて健康体だと自負していたが、相反して、彼の精子が老化現象を起こしていたことを…
data
「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」 10月4日(金)全国ロードショー
【原作】 ヒキタクニオ「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」(光文社文庫刊)
【出演】 松重豊、北川景子、皆川猿時、河野安郎、山中 崇、濱田 岳、伊藤四郎
【監督・脚本】細川 徹
【企画・プロデュース】 前田浩子
【音楽】大間々 昇
【配給】 東急レクリエーション
【公式HP】 https://hikitasan-gokainin.com/
©2019「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」製作委員会