男性科学者しかいない時代に、
ノーベル賞を二度受賞した、
科学者マリー・キュリー。
韓国ミュージカルの傑作が、
ついに日本初演!
本作は、2018年に韓国で初演、2021年の韓国ミュージカルアワードで大賞をはじめ5冠を総なめにした、創作ミュージカル。19世紀ヨーロッパ、まだ科学が男性のものだった時代に、元素ラジウムの発見をするなど、女性研究者の道を切り拓き、2度のノーベル賞に輝いたマリー・キュリーの情熱と苦悩、そして研究者としての強い信念を、Fact(歴史的事実)とFiction(虚構)を織り交ぜ、「ありえたかもしれない」もう一人のマリー・キュリーの物語として描く作品だ。
マリー・キュリー役には、
宝塚歌劇団退団後、
俳優としての新たな道を切り拓く、
愛希れいかが挑む!!
東京公演を終え、大阪公演が開幕!
大阪公演に向け、愛希れいかさんへ
お話をお伺いしました。
Q.東京公演お疲れ様でした。公演を終えた感想は?
愛希:とりあえずほっとしたって言うのが正直な気持ちです。
Q.お客様の反応はいかがでしたか?
愛希:化学者、ノーベル賞を受賞した天才であるキュリー夫人のお話ということもあり、難しい作品という印象をお持ちの方が多かったみたいで、見ていただくにあたって、どういう風にお伝えしたらいいか悩んでいたんですが、実際に幕が開け、ご観劇いただいたお客様がSNSや口コミで感想を広げていただいたお蔭で、最終的には多くのお客様に作品をお届けすることが出来ました。お客様のお蔭だと実感しました。
Q.東京公演最終日に、韓国のキャストの方が来日されたそうですね?
愛希:そうなんです。国を超えて同じ役を同じ作品を携わる方にお会いできるのって、 言葉が通じなかったりしても通じるものがあるのかなと。キャストの方に感動していただいてすごく嬉しかったですし私も言葉にできない思いが込み上げてきました。
Q. 大阪会場の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティは宝塚時代に何度も立たれている舞台ですが、大阪公演への思いはいかがですか?
愛希:やっぱり故郷に帰って来たじゃないですが、自分にとっては第2の故郷。地元(福井県)と関西は、ほぼ同じくらい過ごしているので、何だか故郷に帰ってきたという安心する感じとか、梅田芸術劇場は勝手がわかっているので不思議なんですけど安心感がありますね。
Q.東京公演を終えて大阪公演となります。大阪公演に向けて稽古などはされるのですか?
愛希:ちょっとだけ思い出し稽古というのがありましてそこから本番になります。
Q.東京公演でのお客様の反応を見て、大阪公演で何か取り入れられたりすることはありますか?
愛希:思い出し稽古の中で、もうちょっとこうしてみようとか…。ブラッシュアップすることはあるかもしれません。この作品は土台がしっかりしているので、そこをきちんとお届けしたい。シビアなシーンも多く、大切な命と言うものを扱っている作品なので、気の緩みをなくと言うか、現代に繋がっているという物語なので大事に演じたいです。4日間という短い期間ですが集中してやりたいと思います。
Q、みどころとして楽曲とダンスシーンが魅力だと伺ったのですが?
愛希:音楽に関しては、韓国のミュージカルアワードで5冠を取っている作品で、歌う方としてはとっても難しいんですが、すごくよく作られていて何だか口ずさみたくなったりする曲がとても多いですし、あと、女性同士のデュエット曲って中々ないんです。そういうところも珍しいなとも思います。また、彼女(キュリー夫人)の天才さみたいなものが、音楽で表現されていて、作曲家の方にお会いさせていただい時に「あの難し曲を作っているのが私です」と紹介されて、やっぱり難しいでいいんですよね?と納得。すごく素敵な曲が多いです。ダンスは、韓国版よりもショーアップされているので、視覚的にも楽しめる感じになっています。
Q.科学者という役柄はいかがですか?
愛希:天才と言われるような役は初めてで、感情的な役だったり、むしろ勉強嫌いとか…そういう役が多かったので初めての挑戦で、単純にお稽古している時に台詞を覚えるのがすごく大変でしたし、資料を読んでいる時もまず理解が出来ないという所で、何度も立ち止まって、これはどういう意味なんだろう?と調べても調べてもわからないという…。ちょっと諦めかけるというか、ほんとに苦しかったです。天才の考えることも分からないし、専門用語だったりが理解出来ないので漠然とは分かっても細かいことが分からなくて。理解して言葉を発するという事が芝居であっても出来ないと、覚えられないし感情も乗せられないなので、そこがものすごく苦労しました。
Q.実在される方を演じるにあたり気をつけたことはありますか?
愛希:やはりイメージがあるものですし、こうであって欲しいとか理想はもちろんお客様の中であると思うので、そこは私も気をつけながら資料を読んだりしてポイントは押さえるようにしたいと思っておりますが、物語の中でのマリーがどう生きているのか、1本筋を通せるのか!だと思っています。どうしても自分のエッセンスが入ってくるので、どれだけお客様が邪念をもたず見ていただけるか説得力を持たせられるかを重要視しています。とにかく集中力を切らせないように、ミュージカルでフィクションが入ってくるので、マリーはこういう人なのか?と納得させらるように演じられたらいいなと思っています。
自分の意志や大切にしているものだけは外さずにしたいと思っています。
ありがとうございました。
<あらすじ>
19世紀末、マリーは、大学進学のため、パリ行きの列車に乗っていた。そこで出会ったアンヌと希望に胸を躍らせ、当時、少なかった女性科学者として、研究者のピエール・キュリーと共に新しい元素ラジウムを発見し、ノーベル賞を受賞する。ところが、ミステリアスな男・ルーベンが経営するラジウム工場では、体調を崩す工員が出てきて……。
<公演概要>
公演名:ミュージカル「マリー・キュリー」
脚本:チョン・セウン
作曲 :チェ・ジョンユン
演出 :鈴木裕美
翻訳・訳詞 高橋亜子
出演: 愛希れいか 上山竜治 清水くるみ
能條愛未 宇月 颯 清水彩花 石川新太
坂元宏旬 聖司朗 高原紳輔 石井 咲 大泰司桃子 / 屋良朝幸
企画製作: アミューズ
公式サイト https://mariecurie-musical.jp/
【大阪公演】
日程:2023年4月20日(木)~4月23日(日)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~18:00 日祝)