市川右團次、市川右近親子が
歌舞伎界屈指の人気舞踊『連獅子』を舞う!
歌舞伎俳優の市川右團次が、
2020年3月14日(土)、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで行う公演
「伝統芸能 華の舞」の会見をおこなった。
会見の様子をレポート!
Q.親子共演について?
きっかけは、ラグビーワールドカップの開幕式で披露した『連獅子』。W杯の話が来た際、息子はまだ9歳なので、ちょっと無理じゃないかと思った。しかし、親子でやるからこそ『連獅子』の本質を、世界の人にわかっていただけると考えて承諾しました。ワールドカップの舞台では2分半という時間でしたが、親バカかもしれないけど、打てば響いてくれるのでこれ、行けそうやな!と。フルバージョンに挑むことを決めました。全編通してつとめさせていただくのは、多分息子が最年少。獅子はわざと子どもを谷に突き落とすけど、そこには、登ってきてほしいという思いがなくてはならないし、愛情で突き落とすんだと思います。僕も、本当にできるかどうかわからない息子を、谷に突き落としたところがあるけれど、登ってきてくれるよう祈ってます。そして、親子共演をとてもうれしく思っています。
Q.右近さんは、初巡業について何かおしゃってましたか?また、右近さんのどんなところを見て、これはいけるな!と思われたのですか?
息子は、「今度は連獅子を全部やるんでしょ?あ~大変だ」と言ってました。ラグビーW杯の開会式の本番、親の方はびびっていたのに、息子は全く緊張しなかったという強心臓ぶりを見せつけてくれました。この開会式がきっかけでこれはいけるな!と。これから指導しないといけないが、親の勘として打てば響いてくれると。最近は親バカで通っているので…(笑)
Q.舞台のみどころと来年の抱負を教えて下さい。
みどころは、「前半と後半では、全然違った人間を演じている」ところに注目いただきたい。親子だからこそ表現できる豪快で息の合った『連獅子』の毛振りを是非劇場でご堪能ください。『連獅子』以外には、市川海老蔵の一門である市川九團次と大谷友右衛門の次男、大谷廣松は連れ舞が美しい舞踊、『二人椀久』を披露します。椀屋久兵衛、通称椀久が恋に焦がれる恋人の遊女松山の幻と出会い、桜花の下で舞い踊ります。しかし幻は儚くかき消えてしまう…。甘さと切なさを湛える名曲です。そして市川右團次の一門である市川右若、市川右左次、市川右田六は舞踊『吉原雀』を披露します。花街の華やかな風景を見せる『吉原雀』と、恋人と死別した男が彼女とつかの間の再開を果たす『二人椀久』の2演目を上演(右團次出演は『連獅子』のみ)。
2020年は海老蔵さんの襲名もあるし、忘れえない年になると思います。まずは親子で臨む舞台の成功を誓います。
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「伝統芸能 華の舞」 概要
【公演期間】2020年3月14日(土)・13:30〜/17:00〜
【会 場】COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪市中央区大阪城3-6)
【料 金】7500円(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
【発 売 日】2020年1月19日(日)に発売
【お問合せ】0570-200-888(10:00~18:00)